研究紹介 RESEARCH

本講座では、超スマート社会(Society5.0)において誰もが活躍できるインクルーシブな社会の実現を目指し、新たな「学び」を創造していきます。人の「学び」のメカニズムを解明することで、多様性のある人材育成に必要な方法論を確立し、新たな評価軸とともに学び方の共有方法についても探究していきます。「学び」に主眼を置き、人の生理・心理状態をセンシングする手法、人への効果的なフィードバック方法、さらに多角的な評価手法を含めてシステム化する技術の構築に取り組みます。

具体的な領域としては、人間工学、教育学、ヒューマンインタフェースに関する知見と、信号処理、AI、XR等の技術を基本とし、これらを融合させることで人を中心とした学びのシステムへと発展させていくことを考えています。さらに、株式会社ナガセとの連携により、実社会に即したスピード感のある研究開発の推進を特徴とします。

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革新的学びの創造学寄付講座 〜学びの解明によるインクルーシブ社会の実現〜

参考リンクLinks

研究室の紹介Lab introduction

研究の方針や目的、研究室の様子を動画でご紹介します。    

顔表情の計測Facial expression measurement

ウェブカメラで撮影した顔の画像を解析し、顔の特徴点を検出することで顔表情を計測します。
学びの場面での学習者や指導者の顔の表情から、人の内面状態を理解するために活用します。
学習者がどれだけ集中しているか、学習意欲を持っているか、楽しく学習を進められているかという情報が革新的な教育環境や学習方法の構築に重要であると考えています。

   

顔表情による感情推定Emotion estimation from facial expression

顔の表情(特徴点)を機械学習にかけることで感情を推定します。基本6感情(怒り・嫌悪・恐怖・喜び・悲しみ・驚き)と平常状態を合わせた7つの感情の推定を基盤に、他の感情の推定にも挑戦します。
学習時にどのような感情が発生するのか、どのような感情の際に学習効果が上がるのかという新たな知見の解明を目指しています。

   

学びの場づくりの探究Learning place and opportunity creation

学習者の「良い学び」に向けて、どのような授業のデザインや場づくりがよいのかを探求します。
具体的には、効果的なグループワークや個別化された学習方法の開発および効果測定、さらには、教授者側の提示内容、提示方法の効果について、学習者の質問紙調査や学習行動データなどから解明していきます。

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学習科学に基づく教え方の探究Research for teaching methods based on learning science

教育が転換期を迎えている今、教授者の育成も重要な課題です。「良い学びの場」をつくる人材育成を目的とした研修プログラムについて、学習科学や心理学、教育学などの知見のもとづいて開発し、その効果測定を行い実装につなげ、教育の質の向上への寄与を目指します。

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