研究紹介 RESEARCH

本研究室では、日常生活の中にある小さな「よろこび(Pleasure)」を見つけることによって、前向きで豊かな心身の健康維持を目指します。人間工学的アプローチを活用し、職場や学校、家庭における人の状態センシングと適正状態維持フィードバックによる制御システムを構築します。小さな「よろこび」の可視化、想起トリガー、リワード効果等を応用することで、人のモチベーション向上とそのメカニズムの解明に取り組みます。

具体的な領域としては、人間工学、ヒューマンインタフェースに関する知見と、信号処理、AI、XR等の技術を基本とし、これらを組み合わせることで効果的に人のONとOFF両側面の質を高めることを考えています。関連研究室である、「革新的学びの創造学寄付講座」(東京大学大学院 新領域創成科学研究科)との相互交流を図りながら、研究室運営を進めていきます。

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〜小さな「よろこび」を発見し人のモチベーション向上に活用〜
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〜小さな「よろこび」のセンシング手法およびフィードバック方法のアイデア〜

顔表情の計測Facial expression measurement

ウェブカメラで撮影した顔の画像を解析し、顔の特徴点を検出することで顔表情を計測します。
顔の表情変化は、人の内面状態を理解するために活用します。 就業中や学習中、日々のふとした瞬間にある「よろこび」を発見して切り取り、モチベーションを維持向上するためのフィードバックとして用いることで、各人にとって最適な「よろこび」の想起トリガーとなると考えています。

   

顔表情による感情推定Emotion estimation from facial expression

顔の表情(特徴点)を機械学習にかけることで感情を推定します。基本6感情(怒り・嫌悪・恐怖・喜び・悲しみ・驚き)と平常状態を合わせた7つの感情の推定を基盤に、他の感情の推定にも挑戦します。
小さな「よろこび」の感情に触れた際、どのような表情変化が発生するのか、どのようなフィードバックによって前向きで豊かな心身状態を維持できるのかという新たな知見の解明を目指しています。

   

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